概略

ジョン・オブ・ゴッドは本名をジョアン・テイシェイラ・ダ・ファリア(João Teixeira da Faria)といい、現在、生存しているもっともパワフルなヒーラーの1人です。

彼はフルトランス・ミディアム(Full-Trance Medium)と言われ、ある一定時間、霊的な存在に自分の肉体をすべて貸すことで人々にヒーリングを行います。

彼は、ブラジルのアバジャーニアという小さな村で「カーサ」と呼ばれるヒーリングセンターを設立し、そこで30年以上に渡ってヒーリングを行ってきました。彼がチャネリングする霊的実在-エンティティー(Entity)は現在約33体と言われています。治療はすべて無料で行われます(ハーブを処方された場合にはその代金として日本円で約3,000円が必要です)。

彼の元には本当にたくさんの人々が訪れるのですが、カーサにはボランティアを含めて何千人もの人が交代で働いており、訪れるすべての人々に対応しています。

彼を頼ってくる人々病気の範囲はAIDS、癌、自己免疫不全、関節炎、スポーツや事故の負傷などの肉体的な問題、中毒、鬱、統合失調症、双極性障害等の精神的問題と幅広く、それらの中には遺伝的な病も含まれます。そしてジョン・オブ・ゴッドはすべての人を分け隔て無く扱います。また、スピリチュアルな成長を願って訪れる人々も多いようです。日本人に身近に感じられる例としてはペルーのフジモリ元大統領の腕の筋萎縮症と彼の息子さんの精神障害を治したことでしょうか。かれはその功績からペルー政府より名誉勲章をもらっています。

治癒率について正確な統計はありませんが、約7割と聞いています。世界中から現代医療に見放された難病、不治の病、再生不能な傷といった人々が集まってくるのですからそれは驚異的な割合ではないでしょうか。

ジョン・オブ・ゴッドを語る上でとても重要なことはエンティティーの存在だと思います。エンティティーは過去において医療に携わった霊的存在です。西洋医学の伝統を踏まえ、さらに3次元の我々にはおよそ想像も付かない高い次元における広範な知識・技術を駆使して治療を行います。『エノクの鍵』にもそのことは記載されていますが、今からどれだけ先になるのか、我々の科学のすそ野が広がり、パラダイムが大きく変わればそのことを理解できるようになるのかもしれません。

エンティティーはこの「カーサ」に集まる人々を全体性のもとに扱います。ですからその人がなぜ「カーサ」に来たのか、どんな意図を持ってやってきたのか、どんな関係性の中で生きているのか、そして病気が治ったらどうしたいのかを初めからすべて解っています。

それ故、一つの例として、享楽的な生活をしていてそれが原因で病気になり、病気が治ったらまた、享楽的な生活を楽しもうとしている人にエンティティーはなにもしません。ジョン・オブ・ゴッドはそういう人の前で手を払うように振ります。また、本当に末期に訪れて全く手の施しようがない人にははっきりと「治せない」といい、最大限穏やかな死を迎えられるように取りはからいます。

エンティティーの最大の関心事は癒しという過程を通じて、人々が肉体的、精神的、感情的、そして霊的に全体性を取り戻すことです。そのために人々の自助努力と併せてエネルギーフィールドの浄化を行っています。つまり、癒しの過程でなにを受け取るのか、何を学ぶのかということが重要であるということです。

ジョン・オブ・ゴッドの歩み

ジョアン・テイシェイラ・ダ・ファリアは1942年6月24日にブラジル中部の小さな村で生まれました。彼の父は洋服屋で仕事は一生懸命やっていたのですが、彼と家族はしばしば貧困と飢えに直面しました。彼はジョアンは6歳から家の手伝いをして働き始めました。学校へ行ったのはわずかに2年間で彼はいまでも読み書きができません。ジョアンは子供の頃、透視能力を発揮し、出来事を正確に予言していました。彼は予言しているときのことをほとんど憶えていなかったそうです。

村では仕事が無かったので彼は村を出ざるを得ませんでした。16歳で洋服屋の職を探すためにマトグロッソ州のカンポ・グランテという町に行きました。しかし、そこでも職は見つからず、疲れと空腹でふらふらしながら、橋の下にたどり着きました。水浴びでもしようと思い、水際に近づくと美しい女性が彼を呼び止め、もっと近くに来るように手招きしました。2人は水際で話をしながらすばらしい午後を過ごしました。

翌朝、ジョアンは昨日のことが忘れられず、もう一度彼女に会いたいと思い、また川までいくと彼女が昨日座っていた場所にひとすじの光があり、彼女の声がしました。彼女は救世主キリストのスピリティストセンターに行くようにジョアンに告げ、ジョアンはその声に従いました。

スピリティストセンターの所長は彼が来るの知っていて、彼をずっと待っていました。彼が到着するとセンターの所長が出てきて、君の名前はジョアン・テイシェイラ・ダ・ファリアか、と尋ねました。次の瞬間、ジョアンは気を失ってしまいました。次に目を覚ましたとき、彼は空腹で気を失ってしまったと謝罪しました。しかし、彼の周りにはたくさんの人が居て、彼が気を失っている間に何をしていたのか教えてくれました。彼はその間に50人以上の人にヒーリングを行っていたのです。そして彼に乗り移っていたのはソロモン王であることが周りの人の証言で判りました。そしてそのソロモン王は「次の日、午後2時きっかりにまた戻ってくる」といったということです。

所長はジョアンを自分の家に連れて行き、美味しい食事と快適な部屋でもてなしましたがジョアンは半信半疑で自分に起こったことが信じられず、自分がこんなもてなしをされるようなことをしていないと思い、びくびくしていました。しかし、次の日、センターに人々が集まり、その時間になると再びソロモン王がジョアンの体に入って治療が始まりました。

その後、数ヶ月にわたり、エンティティーによる教えと導きが与えられ、彼はミディアム・ジョアンと呼ばれ始めました。その後、ブラジル中を旅して周り、病人を癒やし、彼のところにやってくるたくさんの人々の相談に乗りました。しかし、医学界や宗教界の権力者たちからひどい迫害もたくさんありました。彼らはジョアンの存在に脅威を感じていたのです。違法な医療行為を行ったという理由で逮捕されたり、訴えられた回数は数えきれません。

その後、ブラジル中を旅し、人々を癒やしてきました。時の権力からの保護と弾圧を繰り返し受け、ついに安心して人々のヒーリングに専念できる場所「カーサ」を1979年に設立しました。

 
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