チャクラのキャップ考 其の一
前書き
エンチダージの導きにより今年(2017年)1月末にボストンで「マルコニクスヒーリング」、「マルコニクス・リキャリブレーション」を学び、これまで何十名かのクライアント様に施術を行って参りましたが、施術を続ける中で当方がいま感じていることを今回はまとめておきたいと思います。
チャクラのキャップ考 其の一
三次元のテンプレート
「マルコニクス・リキャリブレーション」は本当に独創的な施術です。
これまでのヒーリングにおいても人のエネルギーフィールドとチャクラの働きに注目し、「チャクラに集中的に働きかける」ことによって、心身や魂といったあらゆるレベルの全体性を取り戻そうとするプロセスは一般的でした。
ただ、それは「いまあるチャクラシステムをどのように十分に働かせるか・活性化させるか・バランスをとるか」という観点で行われてきたことであるように思います。それは「現行のチャクラシステムをありのままに認める」という考え方に基づきます。
単純にいえば、現行のチャクラと人のエネルギーフィードはこういう仕組みなので、こうすれば良いでしょう、という考え方です。言い換えれば「それはもともとそういうもので人類の集合意識が設定した学びのシステムなので仕方が無いし、変えようが無いけれども、その中で何とかしましょう、最善を尽くしましょう」ということでしょう。いまの仕組みついてはマルコニクス関係者はそれを「三次元のテンプレート」と呼びます。
私たちヒーラーと呼ばれるものたちは、この「三次元のテンプレート」にこれまで必死に取り組んでいたように思います。
ヒーラーにとってチャクラにエネルギーの流れを増やすことはとても重要なことでした。下のチャクラの図を見て頂きたいのですが、7つの主要なチャクラは三次元のテンプレートにおいては相対する2つのラッパのような形をしています(本来のチャクラはもう少し小さいのですが、分かりやすく描いております)。1つは体の前面に向かって開き、もう一つは背中側に向かって開いています。
チャクラはサンスクリット語で「車輪」を意味しており、回転することでアストラル界(四次元)からエネルギーを取り入れます。このアストラル界のことを一般に「ユニバーサルエネルギーフィールド」と呼んでいます。「回転しながら吸い込む」というというとサイクロン方式の掃除機をイメージしますが、まさにその通りでサイクロン掃除機が空気に渦巻きを起こして吸い込むように、チャクラはユニバーサルエネルギーフィールドにエネルギーの渦を起こして吸い込むということです。
チャクラの働きというのは、このユニバーサルエネルギーフィールドからエネルギーを取り込み、オーラボディーといわれる肉体のもっと外側に存在している体を活性化させ、その反映としての肉体に生気を与えることが1つあります。各々チャクラは特定の臓器や免疫システム等に対応しています。それからチャクラはそれぞれが特有の心理的な機能に関係しており、意識における様々な側面を開発するようにもできています。
つまり、チャクラとは肉体と意識、感覚・感情にまたがって機能していて、エネルギーの流れの欠乏は病気を引き起こすことになります。
チャクラは回転しながらこのユニバーサルエネルギーフィールドからエネルギーを取り入れているのですが、ご覧のように中心に向かって細くなっていきます。この細くなっている部分、特に中心の交差部分は詰まりやすくなっています。
この詰まるもの(堆積物)はなにかというとこれまでの人生で培ってきた信念や他者からの刷り込み、トラウマ、隠されたエゴ、ネガティブな感情とそれを誘引するプログラム、過去世のカルマ等々です。
「目詰まり」と簡単に言ってしまいますが、そのどれ1つをとってもその人がこれまで生きてきたことと深く関わり、一つ一つがとても深い問題を提起してきますし、それを抱えてこれまで必死に生きてきたことの学びは決して軽んじられるべき事ではありません。
たとえば、トラウマ1つとってみても、今世における人生で受けて来たトラウマが通常のヒーリングにおいて少しずつクレンジングされていくと、その下に隠れていた過去世のトラウマが浮かび上がってくることがあります。これはいまの人生において解決の難しい、何度も現れてくる問題となっていることが多いように思います。ここに「トラウマの引き起こしている低波動」という状況が加わり、憑依等の外的な影響を必ずといってよいほど受けています。こうしたトラウマの根の深さというものはなかなか一筋縄ではいかず、これまでのヒーリングにおいては複合的なアプローチが必要だったと思いますし、また本人には自分一人ではどうしようもない問題と感じられることと思います。
「リキャリブレーション」は三次元における、この学びのシステム自体(テンプレート)を高い次元のテンプレートに変更するという施術です。この施術はこうした自分ではどうしようもない問題に対する光明というべきものです。
そしてその施術の中にチャクラのキャップを外すという作業が含まれます。チャクラというのは元々は球状(玉のような)で、人は地球上での学びのために背骨の部分でこれを封印していたと考えられています。そしてこのキャップを外すことによって、チャクラは本来の形に戻っていこうとします。すると現在ため込んでいるカルマや感情的な蓄積をゆっくりと解放し始めます。解放するのはいままで苦しんでいた部分、自分ではどうしようもなかった部分ということになります。
トラウマの例でいえば、過去の凍り付いた「時間と精神、感情の複合体」が溶け始めるということです。こうしたエネルギーの解放が行われると、精神的な成長が促されることになります。解放されたエネルギーはその人の全体性を取り戻すように均等に統合され、ゆっくりとではありますが人生全体が新しい現実に移行するようになります。このことについてはまた改めて記事にまとめたいと思います。
チャクラのキャップ考 其の一
キャップの形
「チャクラが封印されている」ということはザラザイエルさんの書籍『ライトボディの目覚め』にも書いてあり、そのことについては知っていましたが、封印の部分が具体的にどうなっているのかについては知りませんでした。
私自身はこの形状を視ることはできません。そしてキャップにはネジの構造のようにスクリューの山が付いています。ということは当然の事ながらキャップが埋め込まれている外側――つまり体内には谷状の溝があるということでしょう。そしてこのように「スクリューネジである」ということはまっすぐ引き抜こうとしても引き抜くことはできず、必ず回して外さなければならないということです。また、それぞれのチャクラによって右ネジと左ネジがあり、それぞれ正しい方向に回さなければ外れません。
またそのスクリューキャップにはさらにフタのようなものが付いており、これはバイオプラズマ状であると言われております。そしてスクリューキャップを外す前にこのフタを切り落とす作業も必要です。
チャクラのキャップ考 其の一
回らないキャップ
そしてこれまでのたくさんのリキャリブレーションのセッションで当方が感じたことの1つにキャップが堅くて回らないというクライアント様がおられるということです。
私の所に来てくださった一人のクライアント様はエンチダージへの写真提出を以前から依頼されていた方で、プライベートなことなのでかいつまんで述べれば、自己評価の低さと人間関係の問題で悩んでこられた方でした。仮に「早織(さおり)さん」とお呼びしたいと思います。
リキャリブレーションを始めて、早織さんのエネルギーと繋がり、チャクラのフタを切り取ったところまで順調でした。チャクラのキャップは足の裏から順番に外していくのですが、足の方に回ってさっそく足裏のキャップを回そうとしたところ、私の腕がロックしてしまったかのように全く動かないのです。当方、自慢ではありませんが体力には自信がないので、疲れから五十肩が出たのかとちょっと焦りました。
でも、いったんキャップから手を離して、横のほうで手首を回してみるとクルクル回ります。ちょっと安堵しました。ただ、もう一度チャレンジしてもやっぱりロックされます。私にはチャクラのキャップは見えませんので足の裏で空気をわしづかみにして回そうとしているだけですし、端から見れば、回らない回らないとやっている下手くそなパントマイムのようにしか見えないかも知れません。
もちろん、「回らない」ではセッションが進みませんので何が何でも回そうと思いました。ぎりぎりと指全体が痛くなりますが最後までやり通しました。足裏はそれでもまだ優しかったかも知れません。一番大変だったのは第二チャクラでした。
第二チャクラというのは仙骨のあたりにあるチャクラで、その役割は御自身の感情や欲求を通して物質世界を楽しむことに関係しています。肉体の部分としては女性の場合は生殖器、卵巣、膀胱を司っています。第二チャクラに問題があるとこうした肉体の部分に障害が出てきます。
第二チャクラが適切であれば、生きることへ関心が深く、人生を楽しみ、情熱的に生きるようになります。それ故、美味しいものを食べること、楽しみや喜びを共有できる人間関係を作ること、恋をすること、スポーツ、買い物を楽しむこと、おしゃれをすること、といった楽しい人生を送るために必要な能力が活性化されます。
第二チャクラが低くなる原因については自分の感情を抑圧したり、やりたいことを我慢する、あるいは官能や性に対する拒絶のような信念などが考えられます。そして第二チャクラが低下すると拒食や過食、鬱や性機能障害、喜びを受け入れない、心から楽しめることがなにもない、というようなことが起こってきます。
早織さんの第二チャクラの堅さは尋常では無かったように思っています。
途中、額に汗が出てきました。そしてこのキャップが外れた後、そこにごっそりとつながって出てくるデブリ(負の感情の堆積物、カルマの残骸等)の重いこと、重いこと――。外されたキャップですが、施術者はクライアントのエネルギーフィールドに留まりながら、それをクライアントのエネルギーフィールド外に捨てます。そこまではゆっくりと慎重に運ぶのですが、そのデブリがあまりにたっぷりなので重くて途中、手が下がってくるように思いました。
他のキャップも堅いものが多かったのですが、第二チャクラが山場だったように思います。早織さんのこれまでの人生はどんなだったのか、苦しい人生だったのかも知れない、と後から考えさせられました。
しかし、キャップが外れたということは解放の不可逆的なプロセスに入るということです。本来球状であるチャクラはもとの球にもどろうとしますので、すべての堆積物をゆっくりと手放し始めます。そして今後、そこにため込むことはできないということでもあります。
「ゆっくりである」ということはとても重要なことです。各チャクラに結びついている「心理的な素材」というものはリキャリブレーションの施術を行ったことによってチャクラを通るエネルギーが増大し、それに伴って、いまの顕在意識と潜在意識に本当にたくさん持ち込まれることになるのですが、急激なそうした変化というものに私たちは慣れていません。また、これまで生きてきたということの個人的な素材もありますので、そうしたこととの統合・調和が必要です。これにはある程度の時間が必要ということです。
起こることは個人の急激な成長の響きが起こった、ということですが、新しい情報を統合するためには自分の成長に合わせた十分な時間が必要ということです。このスケジュールを管理するのはその方のハイアーセルフになります。
早織さんは新しい現実を歩み始めたように思います。
最初の感想メールで「スーパーの店員さんが自分に優しくてビックリした」とありました。これは私自身がリキャリブレーションを受けた一日目のあとに感じたことに似ていました。周りの人間が自分に優しいのです。続くメールには、職場の人間関係では早織さんはパワハラを受けていて、言いたいことを言えずにいたのですが、しっかりと自分の言いたいことをいうようになった、態度で表すようになった、とありました。さらに、これまで飲み会などではまともに人として扱って貰えていないような気がしていた早織さんですが、先日、飲み会に久しぶりに参加したところ、これまでは心が萎縮するというか、周りの人の些細な態度に過敏に反応して、自分を責めるのがいつものことだったのですが、緊張せずに話ができ、なにより相手がきちんと自分を見て話してくれることに驚いた、とのことでした。これまでは複数の人との会話だと目も合わせて貰えなかった、ともありました。
そういう意味でリキャリブレーションは人生が生きづらいと感じている方やスピリチュアルな生き方をずっとやってきたけれども行き詰まっているいるような方に本当にお奨めです。それは「自分ではどうしようもないこと」に対するブレークスルーとして働くように思います。まさに高次の次元からのプレゼントです。
チャクラのキャップ考(了)
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